ラク越コラム
猫と一緒にお引越し!ストレスを与えない方法や新居での慣れさせ方、必要な手続きを解説
2022年12月12日

猫と一緒に引越しをするときには、猫にストレスを与えてしまう可能性があります。本記事ではできるだけ穏やかに引越しを終えて新しい環境に慣れてもらうために、飼い主ができることを詳しく解説します。また引越し後に必要となる手続きもありますので、それらもご紹介します。
引越しでは猫にストレスを与える可能性もある
引越しは、猫にとってはストレスを感じやすい出来事です。猫は環境の変化や騒音に敏感なので、落ち着いて過ごしやすいように工夫しなければなりません。まずは猫がストレスに感じやすい物事と、ストレスを感じた際にとる行動をご紹介します。
猫は環境の変化に敏感
猫は環境の変化に敏感です。自分のテリトリーをつくって生活するため、これを崩されることを嫌がります。引越し当日だけでなく、荷造りや家財の移動などで家の雰囲気が変わったり、見慣れない作業員が行き来したりするだけでもストレスを感じやすいため注意しましょう。
猫が一番ストレスを感じるのは「騒音」
猫が一番ストレスを感じるのは、「騒音」です。荷物を梱包・移動させるときに発生する大きな音や、家具・家電をセッティングするときの音、そして繰り返されるドアの開閉音なども猫にとってはストレスになります。
猫がストレスを感じた場合にとる行動
猫がストレスを感じたときにとることが多い行動は、以下のとおりです。
<ストレスを感じた猫がとる行動>
- 座ってばかりで元気がないように見える
- 食欲がなくなる
- 攻撃的、威嚇的な行動をとる
- 毛づくろいをしなくなる、皮膚をかきむしる
- トイレ以外の場所で排せつしたり、下痢や嘔吐したりする
こういった行動が見られるときは、ストレスのサインと考えましょう。
引越しで猫にストレスを与えにくくするための方法

猫に与えるストレスを極力避けて引越しするための方法を3つご紹介します。
<引越しで猫にストレスを与えにくくするための方法>
- 親戚や友人、ペットホテルに預かってもらう
- 専門業者に運んでもらう
- ケージで過ごしてもらう
これらの対応が有効である理由をわかりやすく解説します。
親戚や友人、ペットホテルに預かってもらう
引越し当日は騒音が激しく、室内の環境も大きく変化します。このときストレスを避けるためには、親戚や友人の家に預けたり、ペットホテルを利用したりする方法が有効です。
専門業者に運んでもらう
移動する際は、ペット輸送の専門業者を利用しましょう。特に長距離移動の場合には、騒音に配慮してトイレなどの対応にも慣れている専門業者を利用すれば、ストレスを軽減しやすくなります。なお、海外に引越しをする場合は、事前に航空会社と連絡をとって貨物室を確保しましょう。
ケージで過ごしてもらう
ケージで過ごしてもらうことで、猫の安心感を引き出せる場合があります。環境の変化に恐怖を覚えた猫が脱走するケースも見られますので、そのようなトラブルを防ぐためには、やや大きめのケージを用意すると良いでしょう。
引越し後、猫に慣れてもらうための方法
猫は環境の変化に敏感ですので、引越し後もストレスを抱え続けてしまう場合があります。新居に1日でも早く慣れてもらうためには、以下の対策をすると効果的です。
<引越し後、猫に慣れてもらうための方法>
- 早く慣れさせようとしない
- 猫のお気に入りのものを一緒にもっていく
- 猫が落ち着ける場所をつくる
- マーキング(においつけ)を手伝う
- 一緒に遊ぶ機会を多くつくる
それぞれのポイントを詳しく解説します。
早く慣れさせようとしない
早く慣れさせようと飼い主が焦るのは禁物です。猫のペースを乱すと、余計にストレスを与えてしまいます。たとえば無理やり抱っこして別の部屋に移動するといった行動は避けましょう。
猫のお気に入りのものを一緒にもっていく

猫が気に入って使っていたものは処分せず、新居にもっていきそのまま使いましょう。ブランケットやおもちゃには猫のにおいがついています。猫は自分のにおいがついたものが近くにあると安心するため、それがある新居に慣れやすくなるのです。
猫が落ち着ける場所をつくる
猫が落ち着ける場所を増やせるように、前の家で使っていた寝床やキャットタワーなどもそのまま新居で使いましょう。またいきなり広い部屋に放すと驚く場合がありますので、新居に慣れるまでは狭い範囲で生活させることもポイントです。
マーキング(においつけ)を手伝う
猫が自分のテリトリーをつくるために行うのが、「マーキング(においつけ)」です。テリトリーの範囲内ならば猫は安心して過ごせるため、マーキングを手伝いましょう。猫の頭や頬をやわらかいタオルで拭いてにおいをつけ、猫が移動することが多い場所の壁や家具にこすりつけると効果的です。
一緒に遊ぶ機会を多くつくる
飼い主が猫を大切にしていることが伝わるように、一緒に遊ぶ機会を多くつくりましょう。怖がって隠れているときは無理に引っ張り出さず、名前を呼んだり、声をかけたりする機会を増やします。普段どおりの生活を続けることで飼い主に変化がないことが伝わり、猫が安心しやすくなるのです。
猫との引越しで必要となる手続き

猫との引越しで必要となる手続きは、主に2つあります。
<猫との引越しで必要となる手続き>
- マイクロチップの登録変更
- 動物病院選び
どちらも重要な手続きですので、忙しい引越し直後でも忘れずに行いましょう。
マイクロチップの登録変更
猫にマイクロチップを使っている場合は、登録住所の変更手続きを行いましょう。制度改正により、令和4年6月1日から、登録内容の変更を30日以内に行うよう義務づけられています。なお、役所における各種手続きは原則として必要ありません。
動物病院選び
引越し先から通いやすい動物病院を探しておきましょう。通い慣れた病院が近くにある場合は通院の継続をおすすめしますが、長距離の移動は猫にとって大きなストレスです。新居から通いやすい場所にある動物病院を調べ、診療時間や休診日、電話番号などをメモしておき、いざというときすぐに通えるように備える必要があります。
まとめ
猫と一緒に引越しをするときは、猫に極力ストレスを与えないように注意しましょう。猫は特に環境の変化と騒音に敏感です。引越し当日は親族や友人、ペットホテルを頼ったり、専門業者を利用して移動したりするなど工夫しましょう。
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