引越しで縁起の良し悪しを重視する場合、知っておきたいポイントのひとつに「方位」があります。具体的には「吉方位」「凶方位」という2つの重要な方位がありますが、これらはどのように決まり、どうやって調べるのかご存じでしょうか。

人生の転機となる時期にはできるだけ、縁起を担ぎたいものです。本記事では、吉方位や凶方位の調べ方や、知らずに引越ししてしまった場合の対処法を詳しく解説します。

引越しと方位の関係性

引越しをする方位により、縁起の良し悪しが変わるとされています。吉方とされるのが「吉方位（きっぽうい）」で、その逆が「凶方位（あくほうい）」です。この2つはどのように決まり、どうやって調べられるのか、同時に知っておくべき「三大凶刹」と合わせて解説しましょう。

「吉方位」「凶方位」とは？

吉方位・凶方位は、引越しをするのにふさわしい方位・方角を示す言葉です。吉方位に引越しをすると縁起が良く、逆に凶方位は縁起が悪いとされています。

吉方位・凶方位の決まり方

吉方位・凶方位は、「九星気学」と「風水」によって決められます。九星気学は9種類、風水は8種類に運勢が分類される点が特徴です。つまり、どの方角に住むと良いか悪いかは、引越しをする方の運勢によって異なります。

地図で吉方位・凶方位を調べる方法

地図で吉方位・凶方位を調べる方法を、九星気学と風水に分けて見ていきましょう。

＜地図で吉方位・凶方位を調べる方法＞

• 九星気学での調べ方
• 風水での調べ方
• 直感も重要

順番に詳しくご紹介します。

九星気学での調べ方

九星気学を使って調べる場合には、まず自分の本命星を見つけましょう。本命星は「一白水星」から「九紫火星」までの9種類に分かれます。九星気学に関連する書籍やインターネットで「本命星早見表」を調べると、生年月日から本命星が分かるので、それぞれのタイプから吉方位・凶方位をチェックしましょう。

風水での調べ方

風水を使う場合には、まず「本命掛」を調べます。本命掛は生年月日によって異なり、八卦（はっけ）と呼ばれる8種類に分けられます。風水に関連する書籍やWebサイトで簡単に調べられるので、まずは本命掛を知り、その年の運勢から吉方位・凶方位を調べましょう。

直感も重要

引越し先を決める際には、風水だけでなく、自分の直感や土地の歴史も重要です。訪れた際に「嫌な感じがする」と感じる場所は、直感が警告を発している可能性があるため、土地の歴史も考慮しましょう。

歴史的に重要な建物があった場所や、街の設計に風水が取り入れられている場所は、運気が良いことが多く、現在もパワースポットになっていることがあります。引越し先選びにはこれらも参考にしてください。

吉方位・凶方位のほかに「三大凶刹」も調べておこう

引越しに関連する運勢を決める要素に「三大凶刹（さんだいきょうさつ）」があります。三大凶刹とはその年によって異なる凶方位をまとめたもので、以下の3つに分類されます。

＜三大凶刹の種類＞

• 暗剣殺⋯⋯第三者が原因で起こる災厄
• 五黄殺⋯⋯自分が原因で起こる災厄
• 歳破⋯⋯その年の干支と正反対の方位

特に最悪とされるのが「五黄殺」です。人間関係の破綻や物損を暗示する方位とされており、縁起を重視して引越し先を決める際は避けるべき方位と言えます。

引越し先が凶方位だった場合の対処法

すでに引越しを終えた後や、引越しの手続きを済ませた後になって、新居が凶方位だったことに気付くケースも多く見られます。この場合の対処法として有効なのは、以下の4つです。

＜引越し先が凶方位だった場合の対処法＞

• 吉方位を通って引越しする
• 吉方位へ寝床を移す
• 神社でお祓いを受ける
• 別の方位に仮住まいを考える

吉方位に引越ししたのに嫌なことが立て続けに起こる人もいれば、凶方位に住んで開運する人もいます。しかし、どうしても気になって仕方がない場合は、これからご紹介する対処法を試してみましょう。

吉方位を通って引越しする

吉方位を通ってから凶方位の新居に引越しする「方違え（かたたがえ）」という方法があります。形式的に吉方位に住み、そこから転居することで凶方位が持つ影響を避けるという対処法です。方違えには、3つの方法があります。

＜方違えの方法＞

• 引越し時に車などで吉方位を経由してから新居に向かう
• 凶方位以外の場所で1泊してから引越しをする
• 1度吉方位に引越しをしてから凶方位に再度引越しをする

現実的なのは、「吉方位を経由した引越し」と「凶方位以外の場所での1泊」でしょう。たとえば実家や友達の家に1泊させてもらったり、ホテルに宿泊したりするなどの方法があります。

吉方位へ寝床を移す

すでに引越しを済ませている場合は、吉方位に寝床を移す方法が有効とされています。これは「寝床違え（ねどこたがえ）」という方法です。寝床違えは風水によるテクニックのひとつなので、まずは本命掛をチェックして、自分にとってどの方角が吉方位なのかを調べましょう。

寝床違えでは、吉方位となる方角にある部屋を寝室として使います。複数の部屋がある新居に引越しした場合は、吉方位にある部屋で寝られるように調整しましょう。ワンルームなどで部屋を変えられない場合は、吉方位の方角に向かってベッドや布団を設置するように調整するのがおすすめです。

神社でお祓いを受ける

神社でお祓いを受けて清める方法もあります。神主さんに「方位除け」もしくは「八方除け」をお願いすると、凶方位による悪い影響を受けないようにお祓いしてもらえます。神社の選び方で重視すべきポイントは、以下の2点です。

＜お祓いを受ける神社の選び方＞

• 新居から最も近い神社を選ぶ
• 方災除けの効果があるとされる神社を選ぶ

土地に関するお祓いですので、基本的には最寄りの神社を選ぶと良いでしょう。

別の方位に仮住まいを考える

寝床違えやお祓いだけでは心配な場合は、別の方位への仮住まいを考えましょう。一時的に凶方位以外の家・ホテルに住んで厄払いする方法も効果的とされています。

引越しで方位は気にしない人も多い

吉方位・凶方位について解説してきましたが、方位を一切気にしない人も多く、強くこだわる必要はないでしょう。方位を重視しすぎたせいで魅力的に感じた物件の契約を見送ったり、不便な場所への引越しを決めたりすると、後悔する可能性もあります。吉方位・凶方位は参考程度に考えて、強く意識しすぎないようにすると良いでしょう。

まとめ

引越しは方位によって運勢が変わるとも言われています。縁起の良し悪しを気にする方人は「凶方位」を避け、「吉方位」にある新居を選ぶと良いでしょう。ただし、引越しでは方位を気にしない人が多いことも事実です。方位にとらわれすぎたせいでさほど良くない条件の新居を選ばないように、参考程度に考えることをおすすめします。

方位を考える人もあまり気にしない人も、新居が決まった後は引越し会社を選ぶ必要があります。引越革命のラク越サービスは、一貫したオンラインシステムを構築して不必要なコストをカットすることで、料金を大幅に抑えることに成功しました。引越しの際は、リーズナブルな価格で丁寧なサービスを提供できる引越革命をご利用ください。