ラク越コラム
引越しで食器を安全に運ぶコツは?種類別に安全な梱包方法を解説
2023年1月20日
引越しで厳重な梱包が必要なアイテムのひとつが「食器」です。食器を安全に運ぶためには、ダンボールや緩衝材などを用意したうえで、食器の種類に応じた方法で梱包する必要があります。本記事では、食器を梱包する際に用意するものや食器の種類ごとの梱包方法を注意点とあわせて解説します。
引越しで食器を梱包するために用意するもの
引越しで食器を梱包するために用意するものは以下の5点です。
<引越しで食器を梱包するために用意するもの>
- ダンボール
- 緩衝材
- 布製ガムテープ
- 油性ペン
- ラップ
- ビニール袋
- 作業用手袋
それぞれについて紹介します。
ダンボール
食器を梱包する際に必要なアイテムはがダンボールです。食器が動いて破損する恐れがあるため、隙間が生じないように大きすぎないサイズのダンボールを選びましょう。
また、衛生面や耐久面から新しいダンボールを選ぶことが大切です。
緩衝材
緩衝材を使用すると、ダンボールに生じた隙間が埋まり、運搬中の破損を防ぎます。食器を包む際にたくさん必要になるため、引越しが決まった日から緩衝材として使用できるものは捨てずに保管しておきましょう。
タオル
タオルも食器の破損を防ぐためのアイテムとして使えます。ダンボールの底に敷くだけでショックを和らげやすくなり、タオルを使って隙間を埋めると新聞紙よりも衛生的です。そのため、なるべくきれいな状態のものを選ぶと良いでしょう。
布製ガムテープ
布製ガムテープはダンボールを閉じる際や新聞紙・梱包材をとめるときに使います。布製ガムテープはクラフトテープと比べて強度が高く剥がれにくいため、引越し中のトラブルを予防できて安心です。粘着力も高いため、運搬中の衝撃で剥がれて梱包が解けるリスクを下げられます。
油性ペン
ダンボールに内容物を記載する際に油性ペンを使います。食器の種類は平皿から小鉢などさまざまです。黒だけでなく赤などの油性ペンも使いながらわかりやすく内容物を記載しておくと、引越し直後から使いたい食器が入ったダンボールが見つかりやすくなるでしょう。
ラップ
お皿を数枚まとめて巻くと、テープを使う手間が省け、ズレやガタつきも防げます。また、カトラリーや箸置きなどの小物をまとめるのにも適しており、粘着性がないため剥がしてもベタつくことがありません。食品用ラップでも代用可能ですが、柄付きの梱包用ラップは特に便利です。養生テープでも代用できます。
ビニール袋
複数の食器をまとめるのに便利です。特にコップなどは形が均一ではないため、重ねて梱包しにくく、ダンボールの中で動きやすい傾向にあります。他の食器と一緒にラップなどで固定してしまうのもひとつの方法ですが、ビニール袋に入れる方法は簡単で持ち運びに便利です。しかし、そのままでは破損のリスクが高まるため、ビニール袋の内部は緩衝材を敷き、他のものにぶつからないように注意しましょう。
作業用手袋
手のひら部分がゴム製になっているものがあると引越し作業がしやすくなります。大切な食器を梱包していても、手を滑らせてしまって割ってしまっては元も子もありません。ダンボールのように、必須のアイテムではありませんが、落下の心配を減らすためぜひ使ってみてください。
緩衝材として使用できるもの
食器がダンボール内で動いたり衝撃を受けたりすると割れてしまう可能性があります。そのため、食器の梱包には必須と言えるのが緩衝材です。エアーキャップ(プチプチ)のように商品化されているものもありますが、自宅にある簡易なものでも代用できます。
<緩衝材として使用できるもの>
- 新聞紙
- チラシやフリーペーパー
- タオル
- コピー用紙
- 未開封のお菓子
新聞紙
新聞紙は手軽に手に入り、緩衝材としてだけではなく、食器を包むときにも重宝します。近年、新聞をとっていないというご家族も増えてきているため、入手が難しいと感じる人もいるでしょう。入手できない時は他の物で代用も可能です。
チラシやフリーペーパー
チラシやフリーペーパーは新聞よりも小さいサイズのものが多いですが、重ねて使用するのもひとつの方法です。さまざまな場所で入手できるため、新聞よりも入手難易度は下がるでしょう。しかし、印刷された柄や汚れが食器についてしまうこともあるため、注意が必要です。
タオル
タオルも食器の破損を防ぐためのアイテムとして使えます。ダンボールの底に敷くだけで衝撃を和らげます。また、タオルを使って隙間を埋めると新聞紙よりも衛生的です。なるべくきれいな状態のものを選ぶと良いでしょう。
コピー用紙
コピー用紙も緩衝材として活用できる便利なアイテムです。お皿を包んだり間に挟むのには適していませんが、紙質がしっかりしているため、食器やお皿を固定する際に役立ちます。また、ボリュームを出したいときは、コピー用紙をくしゃくしゃに丸めて芯にして、周りをキッチンペーパーで覆う方法も使えます。
お菓子
未開封のお菓子を緩衝材として活用するのもおすすめです。特にスナック菓子の大袋は、エアバッグのようにクッションの役割を果たしてくれます。場合によっては袋内でお菓子が割れてしまう可能性もありますが、ストックしているものを間に詰めて、新居に着いてから楽しむのも良いアイデアです。
引越しで食器を安全に梱包する方法
引越しで食器を安全に梱包する方法を、食器の種類ごとに解説します。
<引越しで食器を安全に梱包する方法>
- 平皿の梱包方法
- 深皿、丼ぶり、茶碗の梱包方法
- コップ、マグカップ、ワイングラスの梱包方法
- ビン(調味料など)の梱包方法
- 刃物の梱包方法
- シルバー製品の梱包方法
それぞれ順番にチェックしていきましょう。
※梱包資材は新聞紙として紹介していますが、他のものでも代替可能です。
平皿の梱包方法
平皿は1枚ずつ新聞紙に包んで梱包します。新聞紙を広げて中心部分に平皿を置き、新聞紙の四隅を折りたたんで梱包しましょう。織り込んだらテープを貼って固定します。面倒に感じるかもしれませんが、1枚1枚丁寧に包むことで破損のリスクが軽減します。
深皿、丼ぶり、茶碗の梱包方法
深皿や丼ぶり、茶碗の梱包方法も基本的には平皿と変わりません。新聞紙の中心部分に1枚ずつ並べて四隅を折り込み、テープを貼って固定します。ダンボールに梱包する際は平積みにせず、立てた状態で詰めましょう。
コップ、マグカップ、ワイングラスの梱包方法
コップは広げた新聞紙の角に置き、外周部からぐるぐる巻きにして梱包します。飲み口に向かって新聞紙を織り込み、テープでとめて梱包しましょう。
マグカップは新聞紙を持ち手から巻くことがポイントです。ワイングラスは脚の長さに合わせて新聞紙を折って巻き、飲み口には丸めた新聞紙を詰めましょう。
ビン(調味料など)の梱包方法
ビンを梱包する場合は、コップと同じように新聞紙を側面に巻き付けながら梱包します。開封済みの調味料の場合は、中身が漏れないようにキャップ付近にティッシュやタオルを被せておくと安全です。プラスチック製ならば破損する恐れがないので、特別な梱包をする必要はありません。
刃物の梱包方法
包丁やハサミなどの刃物は刃先が厚くなるように新聞紙でぐるぐる巻きにして梱包し、テープでとめましょう。さらに刃の部分をダンボールで保護するように巻きつければ、万が一のトラブルも防げます。
思わぬ事故でケガをする恐れもあるため、梱包する場所にも配慮する必要があります。ダンボールに入れる際は必ず上の方に平積みで梱包し、中身がわかりやすいように「刃物」などと記載しておくと安心です。
シルバー製品の梱包方法
シルバー(銀食器)は変色する恐れがあるため、取り扱いに注意しましょう。カトラリーなどの場合は専用の収納アイテムにまとめて梱包することをおすすめします。収納アイテムがない場合は、クッキングペーパーなどの清潔な布でひとつずつ丁寧に包み、乾燥材を同封して梱包しましょう。
食器の梱包・運ぶ際に注意すること
引越しで食器を梱包する・運ぶ際の注意点は以下の5点です。
<引越しで食器を梱包する・運ぶ際に注意したいこと>
- 重い食器から梱包する
- 皿を立てて入れる
- ダンボールの底に緩衝材を多めに敷く
- 取扱注意のシールを貼る
- 必要に応じて引越し会社のサポートを受ける
- 箱ごとの重量をそろえて、重くしすぎない
注意点を確認したうえで梱包を行いましょう。
重い食器から梱包する
重い食器から順番に梱包することがポイントです。軽い食器の上に重い食器を重ねると、重さに耐えきれずに下に敷いた食器が割れる可能性があります。重い食器はダンボールの下に詰めて、軽い食器が上に来るように調整しましょう。
皿を立てて入れる
平皿は重ねて平置きしたくなりますが、下のお皿に重みがかかり、割れてしまうことがあります。新聞紙などで1枚ずつ包んでから、縦に並べて詰めると、重さが分散されて安全です。仕切りなどがあると食器同士の接触がなくなるためさらに安心できるでしょう。ダンボールにできるだけ隙間をつくらないようにする
ダンボールに隙間ができると、運搬中に食器が移動して割れる恐れがあります。密度を高く梱包し、空いたスペースには新聞紙などの緩衝材を詰めて隙間を埋めましょう。
ダンボールの底に緩衝材を多めに敷く
ダンボールの底には緩衝材を多めに敷きましょう。丁寧に梱包したとしても、ダンボールを重ねたり、地面に置いたりした際の衝撃で下の食器が割れる恐れがあるためです。タオルなどを敷いておくことでショックを和らげ、破損などのトラブルを避けやすくなります。
取扱注意のシールを貼る
ダンボールの蓋を閉めた後は、側面や上面など見やすい場所に「割れ物注意」などのシールを貼るか、書いておきましょう。中に割れ物が入っていることがわかれば、引越し業者も運搬時に注意して取り扱ってくれます。
必要に応じて引越し会社のサポートを受ける
必要に応じて引越し会社のサポートを受けましょう。オプション扱いになりますが、梱包をプロのスタッフが担当してくれたり、食器専用の資材を借りたりできます。安全・安心に食器を引越しさせたい場合は、引越し会社に梱包作業を依頼することがおすすめです。
箱ごとの重量をそろえて、重くしすぎない
箱ごとの重量をできる限りそろえることで、移動中の荷崩れを防げます。また、ダンボールに食器を詰めすぎると重くなり、持ち運びしにくくなるため注意が必要です。万一の事故を防ぐためには食器を小分けしてダンボールに梱包することもポイントになります。
輸送中に食器が割れたらどうする?
引っ越しで食器やお皿が破損した場合は、早めに引っ越し業者へ連絡しましょう。多くの業者は、破損時の補償をカバーするための保険に加入しており、補償金を請求できる可能性があります。
ただし、補償には期間が設けられている場合があり、時間が経つと責任の所在が不明確になり対応できません。できるだけ早め、特に引っ越し当日で業者がまだいるうちに、破損を確認し指摘できるのが理想的です。
その後は、業者の案内に従って補償手続きを進めていきましょう。
まとめ
引越しで食器を梱包する際は、ダンボールなどの必要な資材を余分に用意し、食器の種類に合わせた梱包をすることが重要です。不安な場合は、引越し会社による梱包代行などのサポートを受けることで、高価な食器や大事な食器を運びやすくなります。
引越革命が提供する「ラク越」では、S・M・Lと3つのサイズのダンボールやガムテープ、エアーキャップなどの梱包材を提供しています。ダンボールはすべて新品を利用しており、衛生的に食器を引越しできます。
また、お預かりしたお荷物は室内灯搭載・カーペット敷きの専用車両でお運びしているため、事故のリスクを最大限に抑えた引越しが可能です。