ラク越コラム
引越しで水槽を運ぶ方法は?注意点や準備するもの、当日の流れを解説
2023年5月25日
引越しの際にネックになりやすいもののひとつは、水槽です。なぜなら、水槽を傷つけずに新居へ持ち込む必要があるだけでなく、飼育している生体にも気をつけて引越ししなければならないからです。本記事では、引越しで水槽を運ぶ際の注意点や準備方法などを解説します。
引越しで水槽を運ぶときの注意点
はじめに注意点として知っておくべき4つのポイントをピックアップしました。
<引越しで水槽を運ぶときの注意点>
- そのままの状態では運べない
- 新居で水槽を設置できるか確認する
- 個人賠償責任保険に加入しておく
- 魚の種類によって運搬の方法が異なる
それぞれのポイントを詳しく解説します。
そのままの状態では運べない
水槽はそのままの状態では新居に運べません。水槽本体と水や水草、生体などをそれぞれ分けて運ぶ必要があります。そのため、引越し前に準備しておくことが必要です。
新居で水槽を設置できるか確認する
新居がアパート・マンションの場合、水槽の設置が許可されているか確認しておきましょう。また実際に水槽を設置するスペースが確保できるか、搬入経路があるか、床が水槽の重さに耐えられるかなどもチェックしましょう。
個人賠償責任保険に加入しておく
個人賠償責任保険とは、日常生活の事故により発生した損害賠償を補填する保険です。水槽から水漏れが発生して設備を傷めるなどのトラブルが起きてしまっても、保険に加入していれば安心できます。
魚の種類によって運搬の方法が異なる
魚の種類によって運搬方法が変わりますので、種類ごとの運搬方法を解説します。
<魚の種類別に見た運搬方法>
- 金魚・メダカの運び方
- 熱帯魚の運び方
- カメの運び方
- ザリガニの運び方
それぞれの方法をわかりやすく解説します。
金魚・メダカの運び方
金魚やメダカは水温の変化に強いため、多くの個体が引越しに耐えられる体力を備えています。生体が最も快適に過ごせる20~26度までの水温で管理すれば、ほとんどダメージなく運搬できます。
熱帯魚の運び方
熱帯魚は種類に合った最適な温度で運搬することが重要です。複数の種類の熱帯魚を飼っている場合は、同じ種類ごとに分けてパッキングすればストレスを減らせます。
カメの運び方
カメは音や光によるストレスを受けやすいため、刺激しないように引越し直前までお風呂などの暗くて静かな場所に移動させておきましょう。またストレスによる消化不良を避けるために、引越しの前日にはエサを与えることは控えてください。
ザリガニの運び方
ザリガニは種類によって適切な水温が異なりますので、種類ごとのベストな水温をお伝えします。
<ザリガニの種類別に見た適切な水温>
- アメリカザリガニ⋯⋯特に温度の好みなし
- 日本ザリガニ⋯⋯20度以下
- フロリダブルー⋯⋯24度前後
飼っているザリガニの種類に応じて、水温を調節しておきましょう。
引越しで水槽を運ぶ前の準備
引越しで水槽を運ぶ前に必要な準備は、以下の3点です。
<引越しで水槽を運ぶ前の準備>
- 運搬に必要なものを用意する
- 水槽運搬の実績が豊富な引越し会社を選ぶ
- 生体を環境変化に慣れさせておく
それぞれについて詳しく解説します。
運搬に必要なものを用意する
まずは運搬に必要なアイテムを用意しましょう。
<運搬に必要なもの>
- パッキング袋
- ポリタンク
- 酸素スプレー
- エアーポンプ
- 発泡スチロールの箱
- 緩衝材
いずれも安全な引越しのために欠かせないアイテムです。
水槽運搬の実績が豊富な引越し会社を選ぶ
引越し会社を選ぶ際は実績を確認して、水槽運搬に慣れている会社を利用しましょう。ただし、引越し会社が水槽や魚を扱うことはほとんどありません。提携する水槽運搬専門会社に委託するケースが多いため、提携先の信頼性をチェックしておきましょう。
生体を環境変化に慣れさせておく
引越しの1ヶ月前を目安に、生体を環境変化に慣れさせるための対策をとりましょう。水替えの頻度を上げて新しい飼育水に浸かる経験を増やしておけば、引越し当日の環境の変化で魚がストレスを感じにくくなります。
引越しで水槽を運ぶ流れ
引越しで水槽を運ぶ流れは、以下の7ステップです。
<引越しで水槽を運ぶ流れ>
- ポリタンクに飼育水を移す
- 水草やレイアウト資材を梱包する
- 生体をパッキングする
- 底砂や残りの飼育水を取り出す
- 運搬する
- 水槽の設置・立ち上げを行う
- 水合わせの後、生体を水槽に入れる
それぞれの手順をわかりやすく解説します。
①ポリタンクに飼育水を移す
まずはポリタンクに飼育水を移します。このとき、水槽内の水のうち約半分はポリタンクに映して保管しましょう。新居に水槽を設置した後、移しておいたポリタンクの水を使えば水質が安定しやすくなります。
②水草やレイアウト資材を梱包する
水草などレイアウトに使っていた資材を取り出して梱包します。ただし、この作業で砂利が派手に舞い上がる場合は、次の行程にスキップしても構いません。
③生体をパッキングする
生体を安全に確保して、パッキング袋に飼育水と一緒に移します。この際、複数の種類を飼っている場合は、同じ種類ごとにパッキングしましょう。
④底砂や残りの飼育水を取り出す
生体と飼育水の確保が完了したら、水槽に敷いている砂利などのアイテムと飼育水を取り出して水槽を空にします。砂利などが入ったまま水槽本体を運搬することもできますが、事故防止のために水槽は空にしておいた方が良いでしょう。
⑤運搬する
水槽本体から濾過器やヒーターなどの機器を取り外して梱包し、別々に運搬します。これらの機器は引越し後でもすぐに使うため、水道水で洗わずにそのままの状態で運搬するのがポイントです。
水槽の梱包方法
水槽や水槽台はエアクッションなどの梱包材で包み、四方は毛布や発泡スチロールなどでカバーします。運搬中にヒビなどが入ると新居で使えなくなる恐れがあるため、不安な場合は引越し会社と相談しつつ梱包を進めましょう。
⑥水槽の設置・立ち上げを行う
水槽を水平に設置してレイアウトを決め、電源をセットしてから底石を入れて準備します。正しく配管できているかどうかを確認して、水槽の水替えと同じ要領で水を入れましょう。
⑦水合わせの後、生体を水槽に入れる
水槽に水を入れたら、水合わせを行います。水合わせに必要な時間は1時間程度です。また濾過機やヒーターが正常に作動しているかを確認してから生体を水槽に入れましょう。
まとめ
水槽はそのままの状態で運搬できず、水や水草、砂利、ヒーターなどの機器、そして生体を別々に梱包しなければなりません。専門的な技術が求められる作業なので、安全に水槽を引越しさせるために経験豊富な引越し会社に依頼しましょう。
引越革命は、年間30,000件超の引越しサービスを行っている経験と実績が豊富な引越し会社です。大切なペットは荷物として扱えないためお客様自身にお連れいただく必要がありますが、運び方などのアドバイスをいたしますのでぜひご一度相談ください。