ラク越コラム
引っ越しにはおすすめの時期がある?お得に引っ越しができる時期と理由を解説
2023年8月15日
引っ越しや転勤などは、突然決まることもあれば前もって準備できる場合もあります。
引っ越しするのにおすすめの時期はあるのかあなたは知っていますか?
この記事では、引っ越しにおすすめの時期やその理由について解説します。
物件探しにピッタリな時期はある?
引っ越しをする際には、まず物件を探すものですが、物件を探すのにピッタリな時期というのはあるのでしょうか。
実は、引っ越しには「ハイシーズン」と「オフシーズン」と呼ばれる時期が存在します。
ハイシーズンは、1月から3月にかけての時期を指し、進学や就職、卒業、転勤などの節目の時期になるため、引っ越しをする人が多いタイミングです。
オフシーズンはそういった人が多く動く時期が過ぎて、落ち着いたタイミングのことを指します。
賃貸物件は時期によって変動する
賃貸物件は、居住している人の自家ではないため入居者の動向に左右されます。
そのため、賃貸物件の動いている件数も、居住者の節目によって流動的になります。
物件数の多い時期に探すのは選択肢が増えるというメリットがあり、物件が少ない時期にあえて探すのにもメリットがあります。
賃貸物件が多い時期は「3月・4月」
賃貸物件が多く出回る時期は、3月や4月です。
この時期は学生や社会人が卒業や進学、入社や転勤などの事情により転居することが多いので、それにより空き物件が増える可能性が高いからです。
賃貸物件が安い時期は「5月〜8月」
賃貸物件が安くなる時期は、人がたくさん動く時期の過ぎた5月~8月頃です。
この時期になっても空いている物件を持っている大家さんは、家賃収入が得られるかどうか分からないので、家賃の価格を下げるなどの策を講じることがあります。
そのため、安くなった物件が出回る可能性が高い時期になります。
物件が多い時期のメリット
物件がたくさん出回っている時期のメリットは、当然選択肢が多いことです。
人が動く時期であるため、いろんな物件を見て、その中から自分に合った物件を選ぶことができるので好条件の物件に出会える可能性も高くなります。
物件が多い時期のデメリット
物件が多い時期に探すデメリットにはどんなことがあるかというと、それは価格が高い傾向にあることです。
人が動くこの時期は探している人も多いため、好条件の物件であればあるほど貸主側も強気の価格設定をしていることが考えられます。
また、人がたくさん動いているということは、ライバルが多い時期でもあるので、気に入った物件を見つけた場合は早く決断しないと他の人に先を越されてしまうこともあるので注意が必要です。
物件が多い時期とはいえ、その分探している人も多いので、この時期の物件探しは短期集中で探して、見つけたら早めに決断して進めることです。
引越しには繁忙期と通常期がある
物件探しにハイシーズンとオフシーズンがあるように、引っ越しにも「繁忙期」と「通常期」があります。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
繁忙期の特徴
引っ越しの繁忙期は、通常期の時と比べると引っ越し費用が約2倍の差が発生することもあるようです。
特に、4月からの新生活に備えて例年3月の最終土曜日には引っ越し希望日が集中する傾向があります。
3月の下旬に引っ越しを希望している場合は、できるだけ費用の安い日に引っ越しができるように調整することをおすすめします。
通常期の特徴
引っ越し業界で「通常期」というと、主に11月~1月までの間のことを指します。
この時期が1年のうちで最も引っ越し件数が少ない期間です。
3月、4月の春の繁忙期を過ぎると引っ越しの需要はいったん落ち着きますが、ファミリー層の引っ越しは新学期が始まる前に引っ越すことを考慮して夏休みの時期に引っ越しをするケースも少なくありません。
また、暑さの落ち着き始める9月~10月の時期も転勤や後期入学などの影響により、引っ越しの需要が高くなります。
転勤や進学などは自分で引っ越すの時期を選ぶことは難しいですが、「広い家に住みたい」「次の更新前に引っ越したい」などの理由で引っ越しを検討しているのであれば、引っ越しの通常期といわれる11月~1月を狙って引っ越すことをおすすめします。
繁忙期と通常期の引っ越し料金の違い
先述のとおり、引っ越しの繁忙期と通常期の引っ越し料金には大きな差額があり、その差は約2倍程度にもなります。
SUUMOの2020年4月の調査結果によると、繁忙期と通常期の料金の差額は、荷物量が少ない単身者の引っ越し料金の差額の平均は「7,155円」、荷物量が多い単身者の引っ越しでの差額平均は「17,466円」となることが分かります。
引っ越しには引っ越し費用以外にも出費がかさむことを考えると、調整することができるなら繁忙期ではなく通常期に引っ越すようにしましょう。
平日と休日の引っ越し料金相場の違い
引っ越し料金の相場は、繁忙期と通常期以外に「平日の引っ越し」と「休日の引っ越し」でも大きく異なります。
平日に引っ越しをすると休日に引っ越すことに比べて平均で6,296円も費用を抑えることができます。
そのため、中には料金を少しでも安く抑えるために有給休暇を利用して引っ越す方もいます。
また、平日に引っ越しを行うことには引っ越し費用を安く抑えることができることのほかにも以下のようなメリットがあります。
- 平日は休日に比べて引っ越しの件数が少ないため希望日時で予約ができる
- 道路も休日よりも空いているため、引っ越しのスケジュールがスムーズに進む
- 平日なので転出届けや転入届などの諸手続きを同日に行うことができる
このように平日の引っ越しには様々なメリットがあります。
繁忙期に引っ越すメリット・デメリット
事情によってはどうしても繁忙期に引っ越すしかない場合もあるでしょう。
繁忙期に引っ越すメリットとデメリットについて説明します。
繁忙期に引っ越すメリット
引っ越し業者が繁忙期だということは、それだけ物件が動いているということです。
つまり、多くの物件から引っ越し先を見つけやすい時期であるということが最大のメリットになります。
引っ越し業者が忙しいのは部屋に空きが出やすいからなので、繁忙期は短期間で好条件の希望する物件を探すことに適しているといえます。
繁忙期に引っ越すデメリット
繁忙期に引っ越すデメリットとしては、通常期よりも費用がかかることに加えて、希望日時を予約することが難しいです。
需要が高まることによって人員コストも変動するため、見積が高くなることはもちろんですが、短期間に依頼が集中するのでトラックや作業スタッフの確保や手配が間に合わず予約が取れないという状況が発生することも考えられます。
繁忙期は条件の良い物件しかり、引っ越し業者や引っ越し日程もすぐに埋まってしまうため、迷って時間をムダにせずに迅速に判断していくことが重要です。
通常期に引っ越すメリット・デメリット
通常期に引っ越しを行うメリットとデメリットにはどんなことがあるでしょうか。
通常期に引っ越すメリットとデメリットについて解説します。
通常期に引っ越すメリット
通常期は引っ越しを検討している人の数が少ないので、ライフスタイルや希望条件を確認しながら、物件自体をじっくりと吟味することができます。
不動産会社にも余裕があるため、ゆっくりと相談もしやすく、親身な対応をしてもらい物件のキープや内覧もある程度融通をきかせてくれる可能性が高いです。
住居は生活の基盤となる大切な場所なので、引っ越し時期を自分の都合で決めることができるならば、できるだけこの時期を選ぶことをおすすめします。
通常期に引っ越すデメリット
物件をじっくり吟味することができたり、不動産会社にゆっくり相談にのってもらうなどがしやすい通常期の引っ越しですが、デメリットもないわけではありません。
通常期のデメリットは繁忙期に比べて空き物件が絶対的に少ないことです。
引っ越しの需要が減っているため、物件の金額が下がっていたり、引っ越し費用が安くなっていたりする通常期ですが、すでに繁忙期の際に良い条件の物件が埋まって新たな空き物件が出にくい状況です。
選択肢が少ないため、希望条件に合う物件を見つけ出すのが難しい面がありますが、探す前に希望条件を洗い出して把握しておき、その条件に合う物件をピックアップしていくようにしましょう。
お得に引っ越しをするためのポイント5つ
繁忙期や通常期を考慮して、お得に引っ越しをするためのポイントを5つ紹介します。
引っ越しのスケジュールを調整できるのであれば、下記で紹介する時期を参考にしてみてください。
物件探しは入居の「2カ月前」を目安に
引っ越しを検討し始めたら、まずは引っ越し先の物件探しです。
住みたいエリアを決めたり、間取りや設備といった希望条件を整理したり、物件探しには思っているよりも時間がかかります。
また、住みたい物件を見つけることができたとしても、すぐに入居ができるわけではありません。
契約に必要な書類の準備や連帯保証人の手配、または家賃保証会社への加入など、入居審査の手続きにも手間と時間がかかります。
そのため、ゆとりを持って引っ越し準備を進めたい場合は、物件探しは希望する入居の2か月前までに行い、物件の契約は入居の1か月前までには済ませておくのがベストでしょう。
納得できる物件探しとスケジュールに余裕のある引っ越しのために計画的に進めていきましょう。
お得な物件が出やすいのは6月
6月は一般的に夏のボーナスが支給される時期であることもあり、ジューンブライドをきっかけに結婚するカップルも多いので、一人暮らし向けの空き物件が出やすい時期です。
同様の理由から、一人暮らしの人がカップルやファミリー向けの物件に引っ越すため、このタイミングで新築物件の情報が出される傾向も増えています。
そのため、単身・カップル・ファミリーなどのカテゴリーを問わず、物件探しには最適だといえます。
また、物件の空室期間をできるだけ短くしたい不動産会社やオーナーが家賃、敷金、礼金といったコストを低めに設定して借りやすくしていたり、室内設備を入れ替えることによって借り手を早く見つけようとしている場合もあります。
初期費用が一番お得なのは8月
引っ越し費用には、引っ越し業者にかかる費用だけでなく賃貸契約における諸費用も含めて考えるものです。
賃貸契約の諸費用は目安として家賃の5か月分かかるといわれていますが、賃貸契約を締結する時期によっては、その諸費用を安く抑えることができます。
結論からお伝えすると、賃貸契約の諸費用をできるだけ安く抑えたいならば、8月に賃貸契約を締結すると良いでしょう。
なぜなら、猛暑が続く8月に新居探しする人は少ないため、不動産業界は閑散期を迎え、賃貸市場は冷え込む時期になるからです。
成約数が落ち込むことから家賃の相場も底をつき、敷金・礼金が「ゼロ」の賃貸物件が市場に出てきたり、不動産会社も集客数を増やしたいがため、仲介手数料25%OFFなどのキャンペーンを実施したり、借主に有利なケースが多くなる傾向があります。
そういったことから家賃の値下げ交渉や優位な賃貸契約を締結しやすくなるのが8月です。
賃貸契約における諸費用を安く抑えたい場合には8月に契約できるように新居探しをしてみましょう。
物件の選択肢が多いのは10月
10月は物件の選択肢が豊富なため、ゆとりを持って物件を探すことができます。
この時期は企業の人事異動や結婚に伴う引っ越しの影響から、ファミリー向けやカップル向けの物件情報が多く出る傾向があります。
また、空室の状態を年末まで続くことを避けるため、家賃、敷金、礼金などの設定を低くしているケースが多く、設備の要望などの交渉についても比較的受け入れてもらいやすい時期でもあります。
とはいえ、1月~3月の繁忙期ほどは競争が激しくはないため、比較的ゆとりのある物件探しができるでしょう。
引っ越し費用が一番お得なのは11月
結論をお伝えすると、1年の中で引っ越しの費用が一番安くなるのは11月です。
なぜなら、基本的に9月~11月は引っ越し業者は閑散期に入りますが、企業によっては9月末を決算時期に定めているところも多いため、転勤者が増えるので9月と10月はその影響があるからです。
また、企業によっては10月に秋休みを設定しているところもあります。
2学期制の学校も秋休みが設定されているので、連休を利用して引っ越しをする方もいます。
閑散期の期間中に連休がない11月の引っ越し費用が一番安くなるので、少しでも引っ越し費用を安く抑えたいなら11月を選ぶことをおすすめします。
引っ越しはできるだけタイミングを見計らうのが大事
お得に引っ越しができるおすすめの時期とその理由について解説してきました。
引っ越しは時期によって物件の豊富さや費用の差など、さまざまな違いがあるので、引っ越しの時期をコントロールできるなら最適なタイミングを選びましょう。
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