ラク越コラム
40代から始める終活のすすめ!40代に始めるメリットとやっておく具体的な内容を解説
2024年5月22日
終活を始めるのに最適な年齢は何歳なのでしょうか。
40代で終活を始めるのは早いと思う方もいるかもしれません。
この記事では、40代で終活を始めるメリットや取り組むべき具体的な内容などについて解説していきます。
終活や老後について、漠然とした不安を感じたことがある方はぜひ参考にしてみてください。
終活とは?
終活とは「人生の終わりにむけた活動」のことで、よりよい最期をむかえるための準備のことをさします。
どんな活動をするのか、なんとなく想像できる方は多いでしょう。
しかし、漠然とイメージしていただけで、いざ終活を始めようとすると、実際には何から手をつけたらいいかわからないという方もいます。
終活はいつから始めるべきか
終活は「思い立ったらすぐに始めるべきだ」という意見があります。
なぜ、思い立ったらすぐに始めた方が良いのか、それには以下のようにいくつかの理由があります。
- 体力が必要だから
- 判断力が必要だから
- 健康なうちに決めることができるから
体力が必要だから
終活には体力が必要であることが、思い立ったらすぐに始めたほうがよい理由のひとつです。
例えば、片付けに関しても家の中全体を片付けるとなると、かなりの労力が必要です。
そのため、「足腰痛む」「体調が思わしくない」など、体が動かなくなってからでは遅いのです。
体力があり、元気でフットワークよく動けるうちに始める方が後々の負担が軽くなります。
判断力が必要だから
終活は判断力も要するものです。
何かを整理するにしても、単に捨てればよいわけではなく、その都度本当に必要なものかどうかを考えて決めなくてはなりません。
物でも、書類でも、捨ててしまうと取り返しのつかない場合もあります。
だからこそ、頭が冴さえている少しでも若いうちから終活を始めるのがおすすめです。
健康なうちに決めることができるから
医療や介護、葬儀に関することなど、終活で決めておくべき事柄にはセンシティブかつ重要な内容もあります。
これは、自分だけの問題ではなく、残された家族の意向も重要になる場合もあります。
残された家族の負担になったり、親族間でのトラブルに発展したりする恐れも考えられます。
そのため、健康なうちから周囲の考えや希望なども尊重しつつ、慎重に決めておくことが大切です。
終活を始めるきっかけ
何事にもきっかけがあるように、終活においても突然始めるケースは珍しいでしょう。
いまや「人生100年時代」と言われていますが、多くの人が40代になれば「健康面」や「経済面」など、今後の人生について考える機会が訪れます。
多くの方が「終活」について考える機会となる出来事に挙げられるのが次の3点です。
病気などで介護が必要になった
40代は働き盛りとはいえ、20代や30代の頃と比べると体力の低下は否めず、加齢を実感する機会が増えます。
生活習慣や加齢による身体の変化が現れたり、病気が見つかったりするケースも多いです。
自分の身に起こらなくても、身近で病気やケガで日常生活に支障をきたすような事態に遭遇することもあります。
そうすると、自分や家族の将来のことなど多くの不安が頭をよぎり、終活を考え始めるきっかけになります。
家族など身近で不幸があった
人は、誰であっても、突然事故に遭って帰らぬ人となったり、重篤な病気が見つかったりします。
ある程度の年齢になれば両親との別れや、友人・知人に重篤な病気が見つかるなどといったことも経験するでしょう。
そのような経験を通して終活の必要性を痛感することも多くあるようです。
自分がいなくなった場合に備えて、終活を始めるきっかけになります。
万が一に備えたいと思った時
何かが起こったとき、起きてからでは適切な判断はできないものです。
老後や介護についての話題を耳にする機会が増えてくると、自分の万が一に備えたいという意識が高まります。
- 自分の身に何かあった際に頼れるのは誰か
- 介護が必要になった場合、施設に入居するのか
- 施設に入るとしたら費用はどのように準備するか
- 認知症になった場合はどうするか
上記のように、自分の望む老後について、具体的に考えを整理しておくことで心の平安を得られます。
40代から終活するのは早すぎる!?
40代で終活を始めると聞いた場合に、早すぎると感じる人も多いかもしれません。
なぜなら、「終活」が一般的に人生の終焉をむかえる準備だという物悲しいイメージが強いからです。
しかし、実際には終活は自分と家族のきたるべき未来を見据えて、それに備える前向きな行動です。
未来のための活動なのですから、40代でも早すぎるということは決してありません。
むしろ、40代であればほとんどの人が体力もあり、何をするにも動ける状態でしょう。
40代で終活を意識している人は意外と多い
Rakuten Insightが行った終活に関する調査によると、30代あたりから終活を意識し始めています。
そして、40代では「予定はないが時期が来たら始めたい」と考えている人が男女ともに半数を超えるという結果がでています。
比較的多くの人が、まだ早いと思われるような年代から「終活」を視野に入れていることが分かります。
40代で終活を始めるメリット
「40代から終活を始めるとよいというけれど本当に必要なの?」と疑問に感じてる方に向けて、40代から終活を始めるメリットについて解説していきます。
老後に備えることができる
40代から終活を始めると、早い段階から老後の準備をスタートできます。
具体的に行動することで、老後に対する漠然とした不安を和らげることが可能です。
また、老後に抱えるさまざまな問題に対しても、適切な判断ができる40代のうちにある程度決めておくことができます。
望む老後を過ごせる可能性が高くなる
家族や友人に相談したり、共有したりした上で事前に決定しておくことで、意思が明確に伝わります。
そのため、確実に自分の望むように老後を過ごせる可能性が高くなります。
さらに、もし他の家族や友人が終活に困ったときに、サポートできる点もメリットの1つといえます。
残りの人生プランを立てやすくなる
日本人の平均寿命は80代といわれています。
40代はちょうど人生の折り返し地点となるわけです。
残り半分の人生を、具体的にどのように過ごすかをじっくり考える上で最適な年代なのです。
人生の軌道修正を図れる
40代で終活を始めて人生を見直すと、後回しにしてきたやりたかったことや志半ばで諦めていたことなどについても考えるきっかけとなります。
子どもの自立や親の介護、自身の結婚や離婚など人生の節目を目の当たりにすることも多いのが40代です。
残りの人生で思い残すことがないよう改めて始めてみるなど、人生の軌道修正を図る良い機会にもなるでしょう。
整理や断捨離が捗る
終活には持ち物を整理し、これからの人生で必要な物と不要な物を仕分けて、不要な物は処分する作業も含まれます。
必要なものと不要なものを認識することで、以降は無駄な物は一切購入しなくなり経済的にも余裕が生まれます。
断捨離には40代が最適
老後に持ち物の整理を始めると、体力面の問題が生じます。
一方、40代であれば体力も十分にあり、仕分けの判断力もあるので作業がはかどります。
なによりも十分な期間があるので、急がず自分のペースで整理できるのが大きなメリットです。
40代から整理しておくことで、もし自分の身に何かが起きたとしても家族の負担を軽減できます。
40代の終活で行うこと
終活とひと言でいってもやることは多岐にわたります。
何から始めればいいか迷ってしまう方のために、はじめに取り組むべきことを3つ紹介します。
エンディングノートを作成する
終活の中でも、よく知られている作業となりつつあるのが、エンディングノートです。
エンディングノートとは、自分の自由がきかなくなったときや亡くなった後に必要となる手続きの流れや詳細などを書き留めでおくノートのことです。
希望を伝えることができなくなった際にリクエストしたいことを予め明記しておくことができます。
エンディングノートには決まりがない
エンディングノートには作成方法に特に決まりはない、という特徴があります。
そのため、自分の希望や想いを率直に示すことができます。
主に自分自身の情報を整理したり、家族に伝えたい情報を記載したりする目的で用いられます。
エンディングノートは遺言書に似ている?
亡くなった後の希望を残せるので、エンディングノートは遺言書に似ていると感じるかもしれません。
しかし、遺言書の場合は作成方法に細かなルールがあり、法的効力を持たせることができます。
例えば、遺言書では「誰に何を相続するのか」などを決定できます。
エンディングノートには希望は書けますが、法的な効力はありません。
財産の整理をする
40代は、老後に向けての貯蓄を本格的にスタートするのに適した年代です。
なぜなら、40代ならばまだこれから老後に備えて貯蓄できる期間に余裕があるからです。
そのためにもまずは財産を整理し、自分に適した資産形成を調べて取り組むことが重要です。
資産を明確にし必要な貯蓄を算段する
資産が明確になれば、老後までにどれぐらい必要なのかを把握できます。
長期間使用していない銀行口座やクレジットカードがあれば解約し、ローンなどの負債の有無、有無もあわせて確認しておきましょう。
そして、投資信託や資産価値のある貴金属や美術品などの資産はまとめておきます。
身辺整理をする
身辺整理とは、生前に持ち物や生活環境を整理しておくことです。
40代は体力や判断力もあるので、大きな家具の搬出や大量の荷物整理などを進めるのに最適です。
必要な物だけを身の回りに置いて生活することで、日常生活が身軽でシンプルになります。
また、将来的にリフォームや引っ越しをする際にも荷物が少ないと作業をスムーズに進めることができます。
おひとりさまの終活で考えておくこと
おひとりさま終活をする場合は、何もかもをご自身で行わなければなりません。
そのため、早め早めの行動をし、備えておくようにしましょう。
たとえば、法律に関わる作業もご自身で判断できるときに行っておく必要があります。
一人で動かなければならないからこそ、覚悟を決めて元気な40代から終活を始めておくのは合理的な選択といえるでしょう。
また、その後パートナーができた場合も整理できているので安心です。
入院や介護が必要になったときのこと
病気や事故など介護が必要になるような事態は突然やってくることがあります。
いざという場合や認知症などで判断能力が欠如した場合のことも考慮して備える必要があります。
利用できるサービスを調べておく
入院や介護施設の利用には、身元保証人が必要な場合がほとんどです。
必要になった時に困らないためにも、利用できるサービスを調べておくのは大切なことです。
頼れる身内がいないのであれば、身元を保証してくれる第三者やサービスの利用を検討しましょう。
また、医療保険や生命保険の見直しもあわせておこなうことをおすすめします。
資産を見直しておく
まずは資産の見直しとともに、老後にいくらお金が必要になるのかを計算してみてください。
加えて、何歳頃まで働けるのか、どのくらい収入が得られるのかなども計算しておくことが重要です。
資産を明確にして今後のプランを立てる
資産は、以下のように項目ごとに売却可能なものを全て書き出して明らかにしておきましょう。
- 預貯金
- 所有する不動産や株式
- 信託などの投資
- 家財道具
- 貴金属など
資産が明確になれば、今後のために必要な貯蓄や資産形成のプランを立てることができます。
遺言書を用意しておく
まだ早いと思うかもしれませんが、遺言書の作成も早めにしておくことをおすすめします。
その際、遺言内容を実現してくれる「遺言執行者」のこともしっかりと決めておくと良いでしょう。
老後のことを考えておく
余生を過ごすときに必要な施設や葬儀の契約、さらに死後の事務処理をお願いする契約なども自身で手配しておく必要があります。
主な契約は以下のとおりです。
- 死後事務委任契約
- 生前契約
- 高齢者施設との契約
生活に必要なサービスを調べておく
老後はどうしても現役の時と比べると収入は減ってしまいます。
もしもに備えてお金に関するセーフティネットについて確認しておくと安心です。
生活支援や介護施設の制度についても調べたり、地域支援サービスのことも確認しておきましょう。
親の終活も一緒に考える
40代になれば親も高齢となり、まさに終活世代に差し掛かっているケースが多いでしょう。
40代で終活を始める際は、両親にも声をかけ、親の終活を進めつつ、親子で考えるのがおすすめです。
終活は前向きな行動
両親に終活の話を持ちかけるのは「縁起が悪い」「気が重い」「言いづらい」と思うかもしれません。
しかし、終活は死後のためだけでなく、お互いの今後がより良い生活となるために行うものです。
後ろ向きな気分になるのではなく、前向きな行動なので、明るい気持ちで終活を進めましょう。
財産のことについて
両親の財産について把握できている子どもは多くはないでしょう。
そのため、両親が亡くなった後に、不動産や預貯金、有価証券などを保有していたことが判明するといったケースや思いもよらない借金が発覚するケースがあるようです。
財産の把握は終活に欠かせない
財産について尋ねるのは気が引けることかもしれませんが、両親の財産の把握は終活に欠かせません。
そのため、終活を進める際は、両親が所有している財産について可能な限り聞き取りを行いましょう。
相続手続きをスムーズに進めるためにも将来の備えの一環だと必要性を説明して進めましょう。
葬儀やお墓のことについて
両親と終活について話す際は、葬儀やお墓のことも事前に確認しておくことが大切です。
葬儀やお墓関連で希望があるなら、希望を確認しながら書面に残しておきましょう。
葬儀に呼びたい人や、亡くなった際に連絡をしてほしい人についても確認し、リストを作成しておくと安心です。
お墓の管理は事前に話し合っておく
今あるお墓に入るのか、それとも墓じまいをするのか、できれば法要の回数まで可能な限り全体的な意向を確認しておきましょう。
また、お墓の管理については、生活拠点が遠方である等の理由から、指名されても難しいケースもあります。
一方的な要望で揉めることのないよう、家族内で事前に話し合っておく必要があります。
専門家のサポートを利用するのも良い
年齢を重ねるにつれて、死はより身近なものになりますが、恐れている人もいます。
終活の話題から死を連想してしまい、前向きに捉えられずに恐怖と怒りを覚えてしまう人もいます。
たとえ実の両親であっても終活の話合いを持ちかけるタイミングには注意が必要です。
第三者の方がスムーズに進む場合もある
終活の中でも財産の相続について取り決める遺言書の作成はデリケートな内容です。
そのため、両親との話合いだけではスムーズに準備が進まない可能性があります。
家族間で揉めないように専門家に相談して助言を受けるなど、サポートを利用するのも良いでしょう。
今の自分を見つめつつ終わりを考える
終活で行うべきことは、身の周りを整理しながら生き方を見つめ直すことです。
もちろん老後のためには、そのための資産形成なども大切です。
40代は今まで社会人として20年程度過ごし、社会人生活においても折り返し地点であるといえます。
終活を通して、これから先どんな余生を過ごしていくのか、どのような状態で逝去を迎えるのかについて自身のなかで明確にしていきましょう。
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