ラク越コラム
引っ越しや終活で実家の断捨離を!親を説得する方法&ポイント7つ
2024年5月22日
実家の断捨離をしたいと考えていても、親がなかなか納得せずに断捨離を始められないという人がいます。
他人からは散らかったように見える家でも、両親にとっては住み心地の良い場所かもしれません。
しかし衛生面や安全面を考えると、だからといって放っておけないというのも正直なところでしょう。
実家の断捨離をするにはいくつかポイントがあり、親が納得する声掛けのコツもあります。
これから実家の断捨離をしようと考えている方は、ぜひ参考になさってください。
実家の断捨離は早めが吉
実家の断捨離をしようと考えているのであれば、
早めにスタートするのがおすすめです。
このような理由から、実家の断捨離は1日でも早い方がよいといえます。
- 断捨離の体力がなくなるから
- 他人の物の断捨離は難しい
- 遺品整理になると時間がかかる
断捨離の体力がなくなるから
断捨離には体力が必要で、年を重ねるごとに億劫になってしまいます。
昔は綺麗に整理整頓ができていた親が、年を重ねて実家が汚くなったという人もいるように、掃除には体力が必要であるとわかります。
また捨てるかどうかの判断に慣れていない親は、
仕分けをするだけで疲労感を感じるでしょう。
断捨離は精神的にも体力的にも疲れる作業なので、親世代だけでなく子供も若い時の方が断捨離しやすいといえます。
他人の物の断捨離は難しい
実家にある物とはいえ、自分が普段住んでいない家の片付けは、不用品かどうかの区別が難しくなります。
日々の生活環境によって持ち物は変化していきますので、「昔はこうだったから」という考えは通用しないかもしれません。
家族や同居人であったとしても、他人の物を勝手に捨てるのは刑法上の器物損壊罪にあたる可能性があります。
他人の断捨離を手伝うのは時間がかかるものと覚悟して、早めに始めた方がいいでしょう。
遺品整理になると時間がかかる
もし実家の両親が断捨離をせずに亡くなり、遺品整理をしなくてはいけなくなると、さらに子供たちの負担が大きくなります。
「持ち主が亡くなったら全て捨ててしまえばいい」と考える方もいるかもしれませんが、遺品の中には価値がある物かどうかの判断ができず困る場合もあります。
また兄弟姉妹がいる場合は、「私ばっかりやってる」「こんなに費用を負担しているのにあの人は何もしない」というような、トラブルにもなりかねません。
遺品が多い場合は1年以上の時間がかかるケースもありますので、できるだけ持ち物を減らしておいた方がよいのは間違いありません。
実家断捨離のタイミング
いきなり「断捨離をしよう」と言ってもなかなか思うようにいかないかもしれませんので、実家の断捨離には、以下のようなタイミングを意識してみましょう。
- 親が元気なうちに一緒にする
- 終活を意識し始めたら
- 施設入居など引っ越しのタイミング
親が元気なうちに一緒にする
親が体力的にも精神的にも元気なうちに、断捨離を始められるのが1番理想的です。
思い出話が聞けたり、これは親戚に渡してほしいもの、というような希望が把握できるようになります。
「親が元気な時に終活や断捨離の話をするなんて不謹慎だ」「死ぬ時の話は切り出しにくい」と感じる方もいるかもしれません。
しかし終活は何歳でスタートしてもよいものなので、「私も断捨離してるから一緒にやろう」というように声をかけてみるとスムーズに断捨離が始められるでしょう。
終活を意識し始めたら
両親が終活を意識し始めたら、断捨離をするチャンスです。
終活とは人生の最期のための準備を指し、内容は葬儀の準備や遺産の整理など、多岐にわたります。
終活のひとつとしての断捨離のつもりでも、部屋が整うと、その先の生活がしやすくなるというメリットがあります。
身辺整理や遺品・遺産の整理をしながら、家族の負担を減らしていけるようになります。
施設入居など引っ越しのタイミング
断捨離に適したタイミングは、引っ越しのように全ての物を外に出さなければならない状況です。
高齢者であれば施設入居や入院のタイミングは、
断捨離に適したタイミングであるといえます。
長く家を空けるとわかっているタイミングは、親としても片付けをしておいた方がよいと感じます。
「人が住まなくなるとメンテナンス機会が減るから」という理由があれば、断捨離にも快く応じてくれるでしょう。
実家断捨離には話合いが必要
実の両親とはいえ、いきなり「家を片付けた方がいい」と言われると、気分を害してしまうかもしれません。
実家の断捨離をするには、スタート前の声掛けが重要です。
- 親を説得させるコツ
- 言ってはいけないNGワード
親を説得させるコツ
断捨離に親が賛成していない場合は、まずは説得するという段階から始めなくてはいけません。
断捨離にはメリットがあり、実家のため、親を心配しているからこその断捨離だと理解してもらいましょう。
「整理整頓された部屋だと転倒や怪我のリスクが減らせる」「災害時に避難しやすいように」と伝えれば、家族を思ってこその提案であるとわかってもらえます。
また「親戚が集まりやすくなる」というような楽しい未来を想像させるような声掛けも効果があるでしょう。
言ってはいけないNGワード
親を納得させたいがために、ついついNGワードを口にしてしまう人も少なくありません。
- 片付けた方がいいのに
- なぜやらないの?
- いつまで使うの
- 汚い家によく住めるね
- こんなもの捨てて
- これはゴミだね
このような言葉は正論かもしれませんが、言われた方は自分を否定されたような気持ちになってしまいます。
また自分が大切にしている物を不用品扱いされるのも、気持ちの良いものではありませんので気を付けてください。
「死んだ後に大変だから」というような、死を連想させるような言葉も避けた方がいいでしょう。
実家を断捨離するポイント7つ
いざ実家の断捨離をする際にも、スムーズに進めていくためのポイントがあります。
- 目的を親と共有する
- かつての子供部屋から始める
- 使っていない部屋から始める
- 見える小さな場所から断捨離する
- 仕分けの選択肢をつくる
- スッキリ片付けすぎない
- 世代間の価値観の違いを認識する
目的を親と共有する
なぜ断捨離をするのかという目的を共有しておくと、断捨離のゴールが見えやすいのでやる気につながり、また達成感も得やすくなります。
- 生活スペースの確保
- 災害時避難通路の確保
- 掃除の回数を減らせるように
- 安全性を確保する
- 終活を見据えて
例えば生活スペースの確保が目的であれば、リビングが片付いてきたのが目に見えて実感できると達成感を感じられます。
生活スペースが綺麗になると気持ちにも変化が出ますので、さらに断捨離に意欲的になってくれるかもしれません。
かつての子供部屋から始める
かつての子供部屋、自分が学生時代に使っていた部屋があれば、その部屋から断捨離をスタートしてみましょう。
親が片付けに同意してくれていなくても始められる場所ですし、不用品かどうかも区別もつきやすいです。
綺麗になった部屋を見たら、断捨離に興味を持ってもらえるかもしれません。
また広いスペースが確保できると、他の部屋の断捨離をする際に不用品を運び入れる場所としての活用もできます。
使っていない部屋から始める
実家に普段は使っておらず、物置のようになっている部屋はありませんか?
使っていない部屋にある物は、多くの場合は日常生活では不要な物です。
「1年以上使っていない物は捨てる」と決めて取り掛かると、不用品の区別がつけやすくなります。
多くの物が不用品であり、物を捨てるという断捨離のペースが掴めるようになるでしょう。
見える小さな場所から断捨離する
整理整頓が苦手な人は、気合いを入れて断捨離を始めても挫折してしまう人が多いです。
目標が大きすぎると断捨離がなかなか終わりませんので、目に見える部分の小さな範囲から始めてみるのもいいでしょう。
例えば部屋ごとに予定をたててもいいですし、
「今日はクローゼットだけ」でも構いません。
クローゼットだけという目標をたてれば、クローゼットが終われば目標達成ですが、部屋全部を断捨離しようとしていたら挫折になってしまうかもしれません。
できればよく目につく場所から始めて、断捨離の達成感を味わいましょう。
仕分けの選択肢をつくる
物が多ければ多いほど時間がかかる断捨離は、ひとつひとつの物の仕分けスピードが重要です。
すぐに「これはいらない」と決断できる物ばかりではありませんので、仕分けの選択肢をいくつか用意しておきましょう。
「必要」「不要」だけでなく、「保留」を作ると
テキパキ作業が進められます。
また捨てるという行為には抵抗がある人も、フリマアプリやリサイクルショップに持っていくという方法であれば、受け入れてくれる可能性もあります。
所有者本人が気持ちよく断捨離できる方法を選んでいきましょう。
スッキリ片付けすぎない
今まで多くの物に溢れた空間で生活していた人は、断捨離をしてスッキリ片付けすぎるとリバウンドしてまた物を増やしてしまうかもしれません。
断捨離リバウンドの主な原因は、「急に捨てすぎてしまう」と「物の処分がゴールになっている」という点です。
断捨離をした後にどのような生活をしたいのか、という目的を考えておくと、リバウンドしにくい思考を保てます。
世代間の価値観の違いを認識する
実は生まれ育った環境、世代によって、物に対する価値観には大きな違いがあります。
断捨離の促し方のヒントになりますので、世代別の認識を確認しておきましょう。
80歳以上は「物は豊かさ」
80歳以上の人達は戦中戦後の物がなくて苦労した時代を生きてきています。
そのため「物がある=豊かである」という考えがあり、物を捨てるという行為に大きな抵抗を感じるでしょう。
60~70代は物を作って消費するのが幸せ
60~70代の高度成長期を過ごしてきた世代は、物を作って消費することで幸せを感じてきました。
周囲に物が多くてもさほど気にならないので、
断捨離の必要性を感じにくいかもしれません。
50歳前後は自分の価値観が主軸
50歳前後のバブル世代は、贅沢でブランド思考です。
そのため価値のあるサービスや商品にお金を払う行為をステータスのように感じているという一面があります。
自分自身にとって価値のあると感じていた物は、特に処分しにくいと感じるかもしれません。
40代以下はシンプルな生活を好む
不景気の時代に育った世代であり、シンプルな生活を好みます。
ルームシェアやカーシェアだけでなく、洋服を他人とシェアしたり、所有欲が少ない世代といえます。
断捨離に抵抗が低い世代であり、日常的にフリマアプリなどを活用している人も少なくありません。
実家の断捨離は長期戦覚悟で
実家の断捨離は、自分の家のように思い通りにすすまないかもしれません。
時間がかかるのを覚悟の上で、心の余裕を持って付き合っていければ理想的です。
- 親の生活を第一に考える
- 一度で済ませず予定をたてる
- 時には思い出話に付き合う
親の生活を第一に考える
親が高齢になっていると、高い場所にある物や重たい物を持ってあげたりもするでしょう。
片付けを手伝っていると、思わず収納も手を出したくなりますが、親の生活しやすい環境を第一に考えてあげないと住みにくい家になってしまうかもしれません。
「ここにある方が使いやすい」といえば、その通りに収納できる方法を考えてあげるべきです。
無理に収納場所を変更させても元の位置に戻してしまうだけなので、背の高さや体の可動範囲を考えて、住みやすい環境を整えてあげましょう。
一度で済ませず予定をたてる
実家の断捨離は時間がかかるものであると覚悟し、何度か往復するつもりでいましょう。
訪問する際は突然行かずに、事前に予定を確認しあっておくといいでしょう。
整理整頓が苦手な人は、突然片付けられると戸惑ってしまいますので、予定を共有して心の準備をしておいてもらいます。
最初は小さなスペースからでもいいので、根気強く実家の断捨離を進めていきましょう。
時には思い出話に付き合う
他人にとってはゴミのような不用品でも、本人にとっては大切な思い出の品かもしれません。
「処分するものひとつひとつの思い出話に付き合ってられない」と感じるかもしれませんが、時には思い出話に付き合ってあげるのもいいかもしれません。
誰かに話を聞いてもらうと満足感を感じ、断捨離をする決意が固まる場合があるからです。
無理やり断捨離を進行するのではなく、親が気持ちよくできる断捨離を目指しましょう。
実家の両親に寄り添った断捨離を
断捨離を行うと部屋だけでなく気持ちもスッキリしますので、心のデトックスになるという表現をする人もいます。
しかし親世代は整理整頓が苦手で、断捨離がなかなか進まない人も少なくありません。
終活や引っ越しのタイミングで、親子で実家の断捨離を考えてみましょう。
短時間で終わらせようとせず、実家の両親の心に寄り添った丁寧な断捨離を心がけていきましょう。
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