ラク越コラム
お墓はいらないと思ったときの選択肢!供養方法と費用相場を解説
2024年5月28日
近年、お墓を持たない選択をする人が増えています。
経済的な理由や家庭の事情から、お墓の維持や管理が困難になるケースが増えたためです。
しかし、お墓はいらないと思っても、どのように供養するのかわからない方も多いでしょう。
本記事では、お墓を持たない具体的な理由やお墓がなくても供養できる方法について詳しく解説します。
また、それぞれの費用相場についても紹介しているため、さまざまな選択肢を知ることができるでしょう。
さらに、お墓を持たないデメリットも解説しており、総合的な視点から供養方法を検討できるため、ぜひご覧ください。
お墓はいらないと考える人が増えている理由
お墓を持たないことを選ぶ人が増えている背景には、経済的な理由や家庭の事情などが関係しています。
具体的な理由は以下の通りです。
<お墓はいらないと考える理由>
- 費用がかかる
- 跡継ぎが不在
- 管理ができない
- 子どもに迷惑をかけたくない
費用がかかる
お墓を建てるには多額の費用がかかります。墓石の購入・設置・管理費も必要です。
一般的な墓石の費用は数十万円から数百万円に加えて、年間数万円程度の管理費がかかります。
これらの経済的な負担を軽減するためにお墓を持たない選択をする人が増えているのです。
跡継ぎが不在
少子化や核家族化が進む現代では、墓の管理を引き継ぐ跡継ぎがいない家庭も増えています。
お墓の管理ができなくなると、無縁墓となり放置されるリスクもあるでしょう。
そのため、跡継ぎがいない場合はお墓を持たない選択をする人が増えているのです。
管理ができない
お墓の管理には、定期的な清掃や供養が必要です。
遠方に住んでいる場合や高齢になって体力的に管理が難しくなる場合、お墓の管理が困難になります。
管理の手間を省くためにお墓を持たない選択をする人が増えているのです。
子どもに迷惑をかけたくない
自分の死後に子どもや家族に負担をかけたくないという思いから、お墓を持たない選択をする人もいます。
特に、子どもが遠方に住んでいる場合や忙しい生活を送っている場合、お墓の管理や供養の負担をかけることを避けたいと考える人が多い傾向です。
お墓がいらない場合の供養方法と費用相場
お墓を持たない場合でも、故人を供養する方法はあります。
それぞれの特徴や費用について見ていきましょう。
<代表的な供養方法>
- 樹木葬
- 散骨
- 手元供養
- 納骨堂
- 0葬(ゼロ葬)
樹木葬
樹木葬は、自然と調和する新しい供養方法として注目されています。
遺骨を木の下に埋葬し、樹木を墓標として故人を偲ぶものです。
墓石を使用しないため、自然に還るという考え方が支持されています。
樹木葬には、個別に遺骨を埋葬するタイプや共同で埋葬するタイプがあります。
個別埋葬では、家族が自由に訪れて手を合わせることができ、自然の中で故人と静かに向き合う時間を持てるでしょう。
共同埋葬では、他の遺骨と共に埋葬されるため、費用を抑えられるのが特徴です。
費用相場は70万円程度で、樹木の種類や埋葬場所によって異なります。
また、管理費がかからないため、長期的な経済的負担が少ないのも魅力です。
散骨
散骨は、遺骨を粉末状にして自然に散布する供養方法です。
特に海洋散骨が人気で、故人を海に還すという象徴的な意味合いが支持されています。
その他にも、山や川などへの散骨も可能です。
散骨は、遺族が自ら散布する方法と、専門業者に依頼する方法があります。
専門業者に依頼する場合は、船舶の手配や散骨の代行サービスが含まれており、手間がかからないのが利点です。
また、散骨証明書の発行やセレモニーの演出など、サービス内容が充実している業者も多く存在します。
費用相場は10~35万円程度で場所やサービス内容によって異なります。
自然に還るという理念から、環境への配慮も重要視されています。
海洋散骨に関しては以下の記事でも詳しく紹介しているため、ぜひご覧ください。
手元供養
手元供養は、遺骨の一部を手元に残して供養する方法です。
遺骨を入れたペンダントや小さな骨壷、小さなお墓など、さまざまな形で故人を身近に感じられます。
手元供養は、自宅で供養を行えるため、故人との距離を感じずに過ごせるのが大きなメリットです。
また、旅行や引越しの際にも持ち運びが簡単で、いつでもどこでも故人を偲ぶことができます。
さらに、従来のお墓を持たないため、墓地の管理費や清掃の手間がかからない点も魅力です。
費用相場は3~10万円程度で、選ぶアイテムや素材によって異なります。
納骨堂
納骨堂は、寺院や霊園内に設置された建物の中に遺骨を安置する供養方法です。
個別のスペースが提供され、定期的な供養も行われます。
納骨堂は、遺族が参拝しやすい環境が整っているため、家族で故人を偲ぶ場としておすすめです。
納骨堂には、個別に遺骨を安置するタイプと、共同で安置するタイプがあります。
個別安置では、家族がプライベートな空間で参拝でき、写真や遺品を一緒に置くことも可能です。
共同安置では、他の遺骨と共に安置されるため、費用を抑えられます。
費用相場は20~100万円程度で立地や施設の設備によって異なり、交通の便が良い場所や設備が充実している納骨堂ほど費用が高くなる傾向です。
0葬(ゼロ層)
0葬は、遺体を火葬後に遺骨をそのまま火葬場で処理する方法です。
遺骨を持ち帰らないため、費用や管理の負担がほとんどありません。
火葬のみで供養を完了させるため、シンプルで経済的な方法として注目されています。
特に高齢者や独身者、跡継ぎがいない方に選ばれることが多く、遺族に負担をかけたくないという思いから、0葬を選ぶ人も増えています。
また、法的な手続きも簡素なため、遺族の精神的負担も軽減されるでしょう。
費用相場は10~30万円程度で、最も経済的な供養方法のひとつです。
お墓を建てない場合のデメリット
お墓を建てない場合には多くのメリットがある一方でデメリットも存在します。
主なデメリットは以下の通りです。
<お墓を建てないデメリット>
- 先祖とのつながりが絶たれる
- 遺骨の埋葬に困る
- 親族の理解が得られない場合がある
先祖とのつながりが絶たれる
お墓は、先祖代々にわたり継承される供養の場であり、家族の歴史やつながりを感じる大切な場所です。
お墓を持たない場合、「先祖とのつながりを実感できない」「途絶えた」と感じる方がいます。
特に、家族の歴史や伝統を大切にしている家庭では、お墓の存在が家族の絆を深める役割を果たしていることも多い傾向です。
先祖とのつながりが絶たれることは、子孫にとっても大きな影響を与える可能性があります。
祖先の供養や家族の歴史を語り継ぐ場がなくなることで、家族のこれまでのつながりや一体感が薄れることがあるため注意が必要です。
遺骨の埋葬に困る
お墓を持たない場合、遺骨の埋葬方法について考える必要があります。樹木葬や散骨などの代替供養方法がありますが、すべての遺族に受け入れられるとは限りません。
手元供養を選んだ場合でも、将来的に遺骨の管理が難しくなることもあるでしょう。
また、一度散骨してしまうと、後で遺骨を収集することは不可能です。
このため、遺族が後悔しないように、慎重に供養方法を選ぶ必要があります。
親族の理解が得られない場合がある
お墓を持たない選択は、すべての親族から理解を得られるとは限りません。
特に、伝統や習慣を重んじる親族がいる場合、お墓を建てないことに対して反対意見が出ることもあるでしょう。
親族間で意見が分かれると、供養の方法についての話し合いが難航することも考えられます。
親族の理解を得るためには、事前に十分な話し合いをして、各々の意見や希望の尊重が大切です。
また、お墓を持たない理由や代替供養方法のメリットについても丁寧に説明し、共通の理解を深める必要があるでしょう。
家族全員が納得できる供養方法を見つけることが、円満な供養を実現するための鍵となります。
まとめ
お墓を持たない選択には、経済的負担の軽減や管理の手間を省けるなど、多くのメリットがあります。樹木葬や散骨、手元供養などの代替供養方法は、それぞれのライフスタイルや家族の状況に応じて選びましょう。
一方で、お墓を持たないことには、先祖とのつながりが絶たれることや遺骨の管理に困るといったデメリットもあります。メリットとデメリットを十分に理解し、家族全員が納得できる供養方法を選ぶことが重要です。
最終的には、故人を偲び、心穏やかに供養するための方法を見つけることが大切なため、本記事を参考にぜひ検討してみてください。
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