ラク越コラム
家賃が高い人は貯金ができない?1万円の差に後悔しないためには
2023年11月16日
「気に入った物件が予算オーバーなんだけど、高い家賃の家に住むとやっぱり後悔するんだろうか」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
また、高い家賃を払っていると貯金ができないともいわれますが、実際はどうなのでしょう。
この記事では、家賃の高い賃貸に住むメリット・デメリットや、賃貸物件を選ぶ際のポイントをはじめとする下記のポイントを紹介しているので、賃貸選びに悩んでいる人は参考にしてみてください。
- 一般的に推奨されている家賃の金額
- 家賃を考える際に考慮するポイント
- 家賃の高い家に住むメリット・デメリット
- 家賃1万円の差で何が変わるか
- 高い家賃に後悔しないための物件選びのポイント
家賃が高いと貯金ができない理由
食事や友達付き合い、趣味を優先したいという場合、高い家賃を払っていると貯金ができません。
しかし、「収入に見合った家賃がどのくらいなのかわからない」という人もいるでしょう。
そこで、一般的に推奨されている収入に見合った家賃の計算方法と、家賃を考える際に考慮しなくてはいけないポイントを解説します。
一般的に推奨される家賃
一般的に、家賃は手取りの3分の1までに収めることを推奨されています。
たとえば、1か月の手取り収入が27万円の場合、手取りの3分の1は9万円なので、家賃は9万円までに収めるのが理想です。
ただし、近年は物価上昇の傾向によって生活費の圧迫が問題になっているため、家賃を考える際は家賃以外にかかる支出も考慮して家賃を考える必要があります。
家賃を考える際に考慮するポイント
先ほどもお伝えしたように、家賃のおおよその予算を決める際には、家賃以外にかかる支出を考慮しなくてはいけません。
近年物価が上昇傾向にあるため、光熱費や食費などが高くなり、その分家賃を見直す人が多くなっています。
家賃を検討する際に考慮すべき毎月の支出は大きく分けて下記の通り3つあり、ここではそれぞれのポイントを解説するので、自分の場合に当てはめて家賃を検討してみてください。
- 家賃以外の生活費
- 趣味や交友費などの雑費
- 貯金
家賃以外の生活費
食費や光熱費、日用品費など、家賃以外の生活費は、一般的に手取りの3割に収まっているのが理想といわれています。
しかし、「食べることが趣味だ」「普段使うものは少しいいものを使いたい」という人もいるでしょう。
その場合は、食費にウェイトを置く分、家賃を下げて収支のバランスを保つ必要があります。
趣味や交友費などの雑費
趣味や交友費にあてる費用は、手取りの5%以内に収めるのが理想です。
多趣味な人や友達付き合いを大切にしたいという人の中には、「食事を削ってでも交友費に充てたい」、「思う存分趣味を楽しむために仕事をしている」という人もいるでしょう。
その場合は、家賃や生活費を抑え、収支のバランスを取らなくてはいけません。
貯金
一般的に、1か月の貯金額は手取りの3割程度です。
しかし、収入が低かったり、子どもを育てたりしていると、貯金にまで手が回らないこともあるでしょう。
そのため、最低でも貯金は手取りの1割を確保し、その残額から家賃や生活費、娯楽費などのバランスを取るのがおすすめです。
家賃の高い物件のメリット・デメリット
「家賃が高いと後悔する」というデメリットの声ばかりが目立ちますが、家賃の高い賃貸物件にはメリットも多いです。
そこで、家賃の高い家に住むメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
「気に入った物件の家賃が少し高くて悩んでいる」という人は、メリット・デメリットを比較して許容できるか考えてみましょう。
家賃が高い家に住むメリット
家賃の高い賃貸物件は、周辺環境や住環境が整っている傾向にあります。
そのため、1日の大半を自宅で過ごす人は、家賃の高い物件を契約しても後悔しない可能性が高いです。
家賃の高い家に住むメリットとして、以下4つをくわしく解説します。
- 快適な住環境に整えられている
- 防犯性が高い
- 住民トラブルが少ない
- 立地がいい
快適な住環境に整えられている
家賃の高い賃貸物件は、住環境が整っているため、日々快適に過ごせます。
たとえば、独立洗面台やトイレ・バス別、ウォシュレット、2口以上のコンロなどの住宅設備が整えられているでしょう。
また、全窓南向き、浴室乾燥機付きといった物件なら、梅雨時期や冬も快適に過ごせます。
防犯性が高い
家賃の高い賃貸物件は、2階以上の階層やオートロック付き、カメラ付きインターフォン、管理人やコンシェルジュが日常生活をフォローしてくれるといった条件の物件が多いです。
そのため、防犯性が高く、女性や子供が安心して生活を送れます。
ストーカーに悩んでいるという人は、防犯性の高い物件を選ぶのがおすすめです。
住民トラブルが少ない
家賃の高い物件は、防音性が高いため、住民間の騒音トラブルが少ない傾向にあります。
また、ごみステーションやマンションの共有部については、管理人が整備してくれるため、住民同士で持ち回り環境美化を行う必要もありません。
そのため、住民トラブルが少なく、気持ちよく生活できます。
立地がいい
家賃の高い物件は、立地がいい場合が多いです。
駅が近かったり、近隣のショッピングモールへのアクセスがよかったりといったメリットがあります。
とくに、電車通勤している人にとっては、駅チカ物件は大きな魅力といえるでしょう。
家賃が高い物件に住むデメリット
収入の低い人にとっては、家賃の高い家に住むとほかに使えるお金がなくなってしまうという大きなデメリットがあります。
生活水準を下げたり、遊びや趣味を控えたりしなくてはいけません。
ここからは、家賃の高い物件に住むデメリットとして、下記4つをくわしく説明します。
- 生活水準を下げなくてはいけない
- 収入を貯金にまわせない
- 友達付き合いや趣味を控える必要がある
- 初期費用や更新費用が高い
生活水準を下げなくてはいけない
収入の低い人が家賃の高い物件に住む場合、これまでのような生活水準を送ると破産してしまう可能性があります。
食費や日用品費を抑える工夫をしたり、エアコンの使用を控えたりしなくてはいけません。
生活水準を変えたくないという場合は、家賃の金額を見直しましょう。
収入を貯金にまわせない
低収入の人が家賃の高い家に住むと、収入のほとんどが生活費に消えてしまいます。
そのため、収入を貯金に回せません。
冠婚葬祭や病気など、急な出費に対応できなくなってしまいます。
友達付き合いや趣味を控える必要がある
収入に見合わない、高い家賃の物件に住むと、交友費や趣味などの娯楽を控えなくてはいけません。
これまでの友達付き合いがなくなる可能性があります。
また、趣味でのストレス発散もできないため、心のゆとりがなくなってしまうかもしれません。
初期費用や更新費用が高い
家賃の高い物件は、敷金や礼金などの初期費用や更新費も高い傾向にあります。
そのため、引越し前や契約の継続をするために、費用を捻出しなくてはいけません。
貯金ができないほど家賃で収入が圧迫されてしまう場合、ほかの物件を探したほうがいいでしょう。
家賃1万円の差で何が変わる?
賃貸物件の家賃は、物件の築年数や周辺環境、住宅設備によって変わります。
築浅で住宅設備の整っている物件を希望する場合は家賃が高くなり、築年数が古く最低限の設備の物件は家賃が安くなるのです。
下記表には、物件条件による金額差をまとめているので、物件選びの参考にしてください。
物件条件 | 差額 |
---|---|
2階以上 | 13,000円 |
鉄筋鉄骨造り | 24,000円 |
築浅 | 22,000円 |
独立洗面台の有無 | 21,000円 |
オートロックの有無 | 26,000円 |
バス・トイレ別 | 18,000円 |
追焚機能の有無 | 19,000円 |
温水便座の有無 | 15,500円 |
コンロ2口以上 | 18,000円 |
宅配ボックスの有無 | 21,000円 |
高い家賃に後悔しないための物件選びのポイント
高い家賃に後悔しないためには、物件条件を明確にする必要があります。
たとえば、女性の一人暮らしでは、防犯性を重視して2階以上のオートロック物件を選ぶのがおすすめです。
ケース別におすすめの物件条件を下記7つ紹介するので、物件条件を決める際の参考にしてください。
- 防犯性を重視する人は2階以上・オートロック物件がおすすめ
- 快適な住環境を重視する人は、独立洗面台・バストイレ別物件がおすすめ
- 日中自宅で過ごす人は南向きの物件がおすすめ
- ネット通販をよく利用する人は宅配ボックス付き物件がおすすめ
- 2人以上で住むならお風呂に追焚機能の付いた物件がおすすめ
- 小さな子供がいるなら鉄筋コンクリート造の物件がおすすめ
- 自炊をする人はコンロが2口以上の物件がおすすめ
- 生活に不便のない立地の物件を選ぶ
防犯性を重視する人は2階以上・オートロック物件がおすすめ
「自宅を留守にすることが多いから、空き巣が心配」、「ストーカー被害を未然に防ぎたい」という人は、防犯性を重視した物件を選ぶのがおすすめです。
たとえば、2階以上の物件はベランダからの侵入者を防げるため、1階より空き巣やストーカー被害にあいにくいでしょう。
また、オートロック付き物件であれば、正面から侵入してくる不審者を防げるため、女性の一人暮らしでも安心です。
快適な住環境を重視する人は、独立洗面台・バストイレ別物件がおすすめ
「快適性を重視して家を選びたい」という人には、独立洗面台やバストイレ別の物件がおすすめです。
洗面所やトイレ、風呂が一緒のタイプの物件は家賃が安い傾向にありますが、快適性に欠けてしまいます。
また、お風呂が好きな人にも同条件での物件探しがおすすめです。
日中自宅で過ごす人は南向きの物件がおすすめ
日中自宅で過ごすという人は、南向きの物件がおすすめです。
南向きの部屋は日当たりがいいため、朝、昼、夕方、どの時間帯でも部屋に自然光を取り入れられます。
洗濯物の乾きもよく、冬場も暖かい日差しのおかげで光熱費を抑えられるでしょう。
ネット通販をよく利用する人は宅配ボックス付き物件がおすすめ
ネット通販をよく利用する人には、宅配ボックス付きの物件がおすすめです。
不在時も荷物を受け取れるので、再配達の煩わしさがありません。
ただし、宅配ボックスのある賃貸物件は比較的築浅な傾向があるため、その分家賃も高くなります。
2人以上で住むならお風呂に追焚機能の付いた物件がおすすめ
2人以上で住むなら、お風呂に追焚機能が付いている物件がおすすめです。
追焚機能がついていれば、お風呂に入る時間に差があっても、温かいお風呂に入れます。
また、寒冷地などでお風呂がすぐにぬるくなってしまう場合も、追焚機能があると安心です。
小さな子供がいるなら鉄筋コンクリート造の物件がおすすめ
小さな子供のいる家庭には、鉄筋コンクリート造の物件がおすすめです。
木造や鉄骨造の物件は、振動によって音が伝わりやすいため、小さな子供の足音や泣き声で騒音トラブルが起きる可能性があります。
しかし鉄筋コンクリート造なら、木造や鉄骨造の物件より騒音が伝わるのを防げるため、騒音によるトラブルを防げるでしょう。
自炊をする人はコンロが2口以上の物件がおすすめ
普段から自炊をする人には、コンロが2口以上の物件を選ぶのがおすすめです。
1口コンロで自炊をしていると、作れる料理が制限されたり、時間がかかったりしてしまうため、ストレスになります。
コンロが2口以上あれば、汁物を作りながら炒め物をすることもできるので、仕事後に夕食を作る際も、料理が苦にならないでしょう。
生活に不便のない立地の物件を選ぶ
「通勤や通学に以前よりも時間がかかる」、「近隣に病院やスーパーがない」という場合、立地面に不満がでてしまいます。
そのため、生活に不便のない立地の物件を選ぶことが大切です。
車で行動する場合と公共交通機関を使用する場合で行動範囲は異なるので、自分の行動範囲に必要な施設が集まっている物件を選びましょう。
高い家賃に後悔しないためにはライフスタイルから物件条件を決めることが大切
家賃で後悔しない物件選びをするためには、自分のライフスタイルに合った物件条件から家選びをすることが大切です。
家選びをはじめるときは、以下のポイントを考慮することで、もし家賃が高くなってしまっても後悔することはないでしょう。
- 収入と支出に見合った家賃の金額を検討しておく
- 家賃の高い物件のメリット・デメリットを確認しておく
- ライフスタイルに合わせた住宅設備の整った物件を選ぶ
- 周辺環境が自分のニーズに合っているか確認する
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